ハッピーホリデーと医療用語
街路にイルミネーションの取りつけが始まると、今年もクリスマスが近づいてきたと実感します。
クリスマスの挨拶としては「メリークリスマス(Merry Christmas)」が馴染み深いですが、最近では「ハッピーホリデー(Happy Holidays)」ということも増えてきました。クリスマス関連のイベントが年末の恒例行事となりつつある一方で、クリスマスという表現に宗教的なニュアンスがあることから、キリスト教以外の宗教を信じる人や信仰のない人たちに配慮して、特に米国などで、ハッピーホリデーという言葉が使われるようになったようです。
ちなみに、ハッピーホリデーという挨拶は、11月末の感謝祭から新年にかけて用いられ、クリスマスに限りません。日本でいえば「よいお年を」といった感じでしょうか。
さて、医療用語においても、時代とともに呼び方が変わったものがいくつもあります。たとえば、コレステロールを含む脂質代謝異常を、高脂血症と呼んでいましたが、いまでは、脂質異常症というのが一般的です。また、認知症という表現も、以前の呼称が侮辱的で病気の実態を適切に表していなかったとのことで、2004年に新しく登場しました。
病態の本質と解離しているといえば、糖尿病もその1つかもしれません。いま、学会等で議論されており、近いうちに新しい病名に変更されるかもしれません。循環器の分野でも、心臓を栄養する冠動脈の痙攣によって起こる狭心症は、動脈硬化による狭窄が原因となる一般的な狭心症と比較し、異型狭心症と呼ばれていますが、最近では、病態を反映した冠攣縮性狭心症という病名のほうが、よく用いられる印象です。
