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アスピリンと帯状疱疹ワクチン

[2025.11.06]

アスピリンというお薬があります。一般に、解熱鎮痛剤として市販もされていますが、循環器医療の分野では、血栓症予防目的での抗血小板剤として、狭心症や心筋梗塞の治療に用いられます。

そんなアスピリンについて、大腸がんに対する予防効果があるのではないかといわれているのをご存じですか。アスピリンが、大腸がんに対する免疫反応を高めるためであるとする、最近の研究報告もあります。抗炎症作用をもつアスピリンにそんな作用があるというのには、正直驚きですが、この薬を定期的に内服しておられる患者さんにとって福音となるのであれば、注目すべき効果といえます。

このように、お薬やワクチンの中には、本来の使用目的以外に、患者さんにとってよい副次的な影響をもたらすものがあることがわかっています。たとえば、最近、著明な科学雑誌"Nature"に、帯状疱疹ワクチン接種が認知症の発症リスクを20%低下させるとする研究データが掲載されました。今後、更なる検証が期待される内容ともいえますが、帯状疱疹を発症するとその後の認知症発症リスクが上がるとする別の報告にも鑑みれば、帯状疱疹自体を予防するのにこしたことはなさそうです。

ほかに、抗インフルエンザ薬のアマンダジンがパーキンソン病に有効であることなど、意図しないいくつかのよい結果が示されており、オフターゲット効果と呼ばれています。

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