そばとうどん
[2024.12.26]
つい先日までの暑かった時期にあれほど恋しかった冷たい風も、いまでは肌に突き刺さる針のように感じられるようになりました。体をあたためようと速くなる鼓動は、迫り来る年の瀬までの時を刻むかのようです。
さて、年の瀬といえば、年越しそばです。そばは、細くて長いことから、長寿祈願、また、切れやすいことから、災厄を断ち切り翌年に持ち越さないという思いが込められています。
また、地域によっては、そばでなくうどんが食べられるのだそうです。うどんには、そばと同様に長寿への祈りが込められますが、そばと違って切れにくいことから、いつまでも幸福が続くようにという願いが込められているようです。
ところで、正月太りという言葉もありますが、そばとうどん、一般的にどちらが太りにくいと思いますか。1食あたりのカロリーでいえば、いずれも米やパンより高く、さらにそばはうどんより高カロリーです。一方、食品に含まれる糖質の吸収度合いを示し、高いほど血糖値を上げる指標となるGI値は、うどんよりそばで低いのが特徴です。そのため、総合的に評価すると、うどんよりもそばの方に太りにくさの軍配があがるようです。
それでは、みなさん、よいお年を。